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建設業の特定技能2号者は66人

 昨年12月から、提携している人材紹介会社の依頼で、建設業で働くモンゴル人に日本語を教えている。

 生徒はコンクリート圧送の仕事をしているモンゴル人4人ほどだ。

 3人が技能実習生で、一人が特定技能1号者だ。

 会社としては、特定技能1号者が特定技能2号の試験に合格することを目標にしている。

 特定技能2号者になれば、管理職の職長として、現場の責任者になれる。

 ゆくゆくは、モンゴル人だけのチームで、コンクリート発送工事を任せたい考えだ。

 建設業での外国人労働者の現況は、2024年6月末での統計によると、外国人技能者の在留者数は約11万人で、全建設技能者の約3・7%だ。

 在留資格別では、技能実習が最多(2023年:約9万人)、特定技能外国人は31919人(2024年6月末)でそのうち特定技能2号者はたったの66人である。

 特定技能外国人の国籍・地域別では、ベトナム人が21,337人で最も多く、次いでフィリピン3,206人、インドネシア3,077人、中国1,778人、カンボジア938人、ミャンマー631人、タイ302人、モンゴル237人、その他413人となっている。

 日本語を教えているモンゴル人は日常会話はできるが、漢字が読めない。

 特定技能2号の筆記試験には仕事の専門用語のほか、職長として管理職的な用語も覚えなければいけない。

 用語はほとんど漢字で、その漢字の読みと意味がわからないといけない。

 漢字をほとんどわからないモンゴル人にどうなって教えていくのか頭が痛い。

 建設業で特定技能2号者が66人しかいないというのは、この漢字の問題があるようだ。

 建設業だけでなく、他の分野でも特定技能2号の筆記試験合格には、この専門用語=漢字という壁が立ちはだかっているようだ。