日本語能力試験N3

日本語能力試験(JLPT)のN3の試験科目ごとに時間や配点は下記の通り。

言語知識:(文字・語彙)  30分 

言語知識:(文法) ・読解 70分     

言語知識(文字・語彙・文法)60点(基準点19点)

                 読解      60点(基準点19点)

聴  解:40分               60点(基準点19点)

合計            180点

          ※合格は95点以上

文字・語彙・文法60点、読解60点、聴解60点の合計180点で、95点以上で合格だ。

ただし、各科目ごとに基準点19点があり、合計が100点でも一つの科目が18点以下ならば、不合格となる。

◆N3合格するために学習方法と学習時間◆

N3は「日常生活の日本語がほぼ理解できるレベル」で、初中級から中級へ進む橋渡しの段階です。


1. 学習時間の目安

過去の学習経験によりますが、一般的に必要とされる総学習時間は以下の通りです。

現在のレベル必要学習時間(目安)
ゼロからN3約600~800時間
N4合格レベルからN3約300~400時間

例)1日2時間の勉強 → 約5〜7か月で到達可能
例)1日1時間の勉強 → 約10〜12か月で到達可能


2. 出題範囲のポイント

N3の試験は次の3分野に分かれます。

  1. 言語知識(文字・語彙・文法)
  2. 読解
  3. 聴解

3. 勉強方法(分野別)

① 語彙(目安:3500〜4000語)

  • 教材例:『新完全マスター語彙 N3』、アプリ「Anki」や「Quizlet」
  • 方法:毎日30〜50語の暗記+例文音読
  • コツ:ただ単語を覚えるのではなく、例文と一緒に覚える。

② 文法(目安:約150文型)

  • 教材例:『新完全マスター文法 N3』、『TRY! N3』
  • 方法
    • 1日2〜3文型を学び、例文を作る
    • 問題集でアウトプット
  • 重要文型例:~ようにする、~ところだ、~ばかり、~に違いない、~によって

③ 読解

  • 教材例:『新完全マスター読解 N3』、NHK NEWS WEB EASY
  • 方法
    • 毎日短文やニュースを読む
    • 設問形式で内容を確認
  • コツ:時間を計って練習(試験本番は時間管理が重要)

④ 聴解

  • 教材例:『新完全マスター聴解 N3』、YouTubeの日本語学習チャンネル
  • 方法
    • 毎日15〜30分リスニング
    • 聞き取れなかった部分をスクリプトで確認
  • コツ:シャドーイング(音声を真似して声に出す)

4. 学習スケジュール例(6か月計画・N4からN3を目指す場合)

期間勉強内容
1〜2か月語彙と文法の基礎固め(N3レベル全範囲を一周)
3〜4か月読解・聴解の本格練習、文法・語彙を復習
5か月目過去問・模試で時間配分の練習
6か月目弱点克服・模試で仕上げ

5. おすすめポイント

  • 毎日「語彙+文法+リスニング」をバランスよく勉強する
  • 模試は少なくとも3回以上受ける
  • 日本語を「勉強」ではなく「生活の一部」にする(ドラマ・YouTube・会話)