留学途中帰国

日本語を教えている留学生の中には留学途中で帰国する人も少ないくない。
中国で数点飲食店を経営しているある留学生は熱心に日本を語勉強していて、いずれは日本で中国料理店を開きたいという夢を持っていたが、母親が重病で帰国していった。
クラスで成績がよかったある女性中国人留学生は、突然帰国することになった。
非常勤講師の私は、担任ではないので、その帰国理由は分からなかった。
その留学生には数回の授業でしか教えていなかったが、帰国する前の最後に授業で、
帰国することを告げられたうえに、パンダのブローチみたいなものをくれた。
帰国することは残念でだったが、突然のパンダの贈り物に変な喜びを感じた。
短い出会いであったが、ひょっとして先生と認められたのかと自分勝手な満足感みたいなものを感じた。
自分の感じはどうでもいい。
将来の日本社会に少しでも貢献できそうな留学生がいろいろな理由で、留学をあきらめて帰国するのは残念で仕方がない。
けっこう少なくない留学生が留学途中で帰国する。
日本語教師の多くは、成績がよくない留学生でも帰国することに対しては残念だと思っているようだ。
留学生には日本語を少しでも上手になって、日本社会のために少しでも貢献する人になってほしいと願っているようだ。