日本社会の人口減少、少子高齢化対策として、日本の「移民」開国を訴えていた一般社団法人移民政策研究所の坂中英徳所長が10月20日、急逝した。享年78歳。
告別式は10月31日、東京都江戸川区の四季風江戸川で執り行われた。喪主は長男の遼平氏。
ご冥福をお祈りします。
故坂中英徳(さかなか・ひでのり)氏略歴等
1945年5月5日、韓国忠清北道清州生まれ。
1970年、慶應義塾大学大学院法学研究科修士課程修了。同年に法務省入省。1975年に論文「今後の出入国管理行政のあり方について」の執筆を機に、通称「坂中論文」が誕生。1982年に出入国管理令を改正。のち仙台・福岡・名古屋・東京など入国管理局長を歴任したが、2005年3月に依願退職。同年に移民政策研究所を設立。2006年に『入管戦記~「在日」差別、「日系人」問題、外国人犯罪と日本の近未来』でパピルス賞受賞。在日韓国・朝鮮人の法的地位の安定に尽力し、はじめて体系立てた理論を展開した。
近年は50年間で1000万人の移民を受け入れる「日本型移民国家構想」や「人類共同体構想」を提唱。2020年に『Japan as an Immigration Nation』英文で出版。
一般社団法人移民政策研究所所長と人道移民支援センター長だった。