ドラゴンホーワールド

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 昭和の最後の年の元旦はインドの聖地、ベナレスで過ごした。
それから数日後、ベナレスで昭和天皇崩御のニュースを聞いた。
平成元年の始まりだ。
ベナレスのインダス川沿いの火葬場で何時間も人が木材で火葬されるのを見ていた。
人が焼ける匂いが気になるのか、犬たちが火葬される場所に近寄っては離れる。
この火葬場の近くに、死を待つ人たちが宿泊する「解脱の家」が立ち並ぶ。
火葬された人灰は、聖なるインダス河に流される。

今年73歳になり、そろそろ終活を始める時期となった。
体は心臓などあちこちで劣化が進んでいるようで、年相応の生き方をすることになる。
60歳過ぎたときは、あとは余禄の人生と思ったいたが、
少額年金だけで余生の過ごすこともできず、
下層老人として自分のために死ぬまで働かなければならない。
恥ずかしいことだと思うのだが、仕方がない。
「解脱の家」で心静かに死を待ちたいものだが、そうもいかない。
せわしい終活となりそうだ。

 レゲエのボブマリーの「コンクリートジャングル」。

 大学時代、友人と居酒屋で終電まで飲んで、自宅に帰れないので、そのまま友人の下宿へ。

 その時、酔いながら初めて聞いた「コンクリートジャングル」。

 なぜか、涙が出てきた。音楽を聞いて涙が出るなんてはじめてのことだった。